誤訳修正MODの注意点
SkyrimにMODを導入する場合、まずSkyrim英語版を日本語化しなくてはなりません。
Skyrim SEの日本語化の手順をググると一番上に検索でヒットするサイトがあります。そこにはSkyrim SEの日本語化の方法がとてもわかりやすくまとめられています。
そのブログでは翻訳するファイルは公式日本語訳を使用せず、Improved Japanese TranslationというMODを組み込むよう紹介されます。
Skyrimの公式日本語訳にはいくつもの誤訳があり、Improved Japanese Translationは誤訳を修正するという意味ではとても優れたMODです。
しかしこのMODは誤訳を直すだけでなく「日本語の校正」をコンセプトに制作されています。
いくか例文を見ましょう。
And what would you have me do?
で、私に何をしてほしい?
↓
それならどうすべきだと言うのだ?
What happens? I'm curious.
何が起こってる? 興味深そうだ
↓
何が起こってる? 興味がある
Are you sure?
本当か?
↓
本当に?
これらの文章は変えても変えなくても大差なく、どちらでもいいように感じます。こういう改変が大量にあります。
つまりどういう影響があるかというと、Skyrimを日本語ボイス環境でプレイした場合、音声と字幕テキストが一致しなくなります。
変えても変えなくてもどっちでもいい修正文が日本語音声と不一致を起こし、違和感がある状況が多発してゲームの没入感を下げます。
日本語ボイスでゲームを楽しみたい方はこのMODを導入する際に注意しましょう。
気になる方はゲーム設定で字幕をオフにするか、日本語吹き替えボイス環境では導入非推奨です。
では英語ボイス環境でのプレイなら問題ないのか。
いくつか例文を見てみましょう。
Of course not. My spirit remains strong.
当然違うわ。私の霊魂は強いままよ
↓
大丈夫。私は元気だわ
言葉の印象がずいぶん違います。
公式訳では、自分がまだへこたれていないことを示す「霊魂が強いまま」という比喩表現をそのままに訳しています。
一方Improved Japanese Translationでは「元気だわ」と意訳しています。
どう思いましたか?
わかりやすくなりましたか?表現を劣化させてると感じましたか?人によって賛否があると思います。
こういう改変がいくつもあります。
私は、文章がつまらなくなると感じました。
また固有名詞はなるべく変更しないとしつつも以下の変更があります。
Daedric Prince
デイドラの王子
↓
デイドラの大公
作者いわく、デイドラのトップの存在を示す言葉なので王子という訳では不適切だと思っているそうです。このMODで真っ先に修正したい箇所だとも述べています。
ちなみに前作オブリビオンでの公式日本語訳は「デイドラロード」でした。
デイドラの王子はSkyrimの中で魅力的なキャラクターであり、その名前を見かける回数も頻繁で 思い入れのあるプレイヤーも多いでしょう。
このように作者のさじ加減でいくつもの文章が改変されます。
良くなる箇所もあれば、独り善がりで筋悪な修正もあります。
それは大規模なクエストの結末の印象を決定づける重要なセリフであっても、作者の思惑に沿わないならば容赦なく改変されています。その修正箇所は1万8千行以上。
Improved Japanese Translationは誤訳を修正するという部分はとても優れています。しかしこのMODがもう一つ扱うのは表現の修正という正解のない要素です。
有名なMOD、Unofficial Skyrim Special Edition Patchはバグフィックスとして優秀ですが、変更箇所がバグ修正の域を超え 製作者がSkyrimを意訳で改変していると批判の声があります。
Skyrimはロールプレイングゲームです。物語は重要であり、その多くは言葉によって伝えられます。
誤訳があるとはいえ翻訳のプロが作った文章を、一個人が校正するMOD。
Skyrimのプレイ体験が良くも悪くもMODに影響されるということを頭に入れておきましょう。
Skyrim SEの日本語化の手順をググると一番上に検索でヒットするサイトがあります。そこにはSkyrim SEの日本語化の方法がとてもわかりやすくまとめられています。
そのブログでは翻訳するファイルは公式日本語訳を使用せず、Improved Japanese TranslationというMODを組み込むよう紹介されます。
Skyrimの公式日本語訳にはいくつもの誤訳があり、Improved Japanese Translationは誤訳を修正するという意味ではとても優れたMODです。
しかしこのMODは誤訳を直すだけでなく「日本語の校正」をコンセプトに制作されています。
いくか例文を見ましょう。
And what would you have me do?
で、私に何をしてほしい?
↓
それならどうすべきだと言うのだ?
What happens? I'm curious.
何が起こってる? 興味深そうだ
↓
何が起こってる? 興味がある
Are you sure?
本当か?
↓
本当に?
これらの文章は変えても変えなくても大差なく、どちらでもいいように感じます。こういう改変が大量にあります。
つまりどういう影響があるかというと、Skyrimを日本語ボイス環境でプレイした場合、音声と字幕テキストが一致しなくなります。
変えても変えなくてもどっちでもいい修正文が日本語音声と不一致を起こし、違和感がある状況が多発してゲームの没入感を下げます。
日本語ボイスでゲームを楽しみたい方はこのMODを導入する際に注意しましょう。
気になる方はゲーム設定で字幕をオフにするか、日本語吹き替えボイス環境では導入非推奨です。
では英語ボイス環境でのプレイなら問題ないのか。
いくつか例文を見てみましょう。
Of course not. My spirit remains strong.
当然違うわ。私の霊魂は強いままよ
↓
大丈夫。私は元気だわ
言葉の印象がずいぶん違います。
公式訳では、自分がまだへこたれていないことを示す「霊魂が強いまま」という比喩表現をそのままに訳しています。
一方Improved Japanese Translationでは「元気だわ」と意訳しています。
どう思いましたか?
わかりやすくなりましたか?表現を劣化させてると感じましたか?人によって賛否があると思います。
こういう改変がいくつもあります。
私は、文章がつまらなくなると感じました。
また固有名詞はなるべく変更しないとしつつも以下の変更があります。
Daedric Prince
デイドラの王子
↓
デイドラの大公
作者いわく、デイドラのトップの存在を示す言葉なので王子という訳では不適切だと思っているそうです。このMODで真っ先に修正したい箇所だとも述べています。
ちなみに前作オブリビオンでの公式日本語訳は「デイドラロード」でした。
デイドラの王子はSkyrimの中で魅力的なキャラクターであり、その名前を見かける回数も頻繁で 思い入れのあるプレイヤーも多いでしょう。
このように作者のさじ加減でいくつもの文章が改変されます。
良くなる箇所もあれば、独り善がりで筋悪な修正もあります。
それは大規模なクエストの結末の印象を決定づける重要なセリフであっても、作者の思惑に沿わないならば容赦なく改変されています。その修正箇所は1万8千行以上。
Improved Japanese Translationは誤訳を修正するという部分はとても優れています。しかしこのMODがもう一つ扱うのは表現の修正という正解のない要素です。
有名なMOD、Unofficial Skyrim Special Edition Patchはバグフィックスとして優秀ですが、変更箇所がバグ修正の域を超え 製作者がSkyrimを意訳で改変していると批判の声があります。
Skyrimはロールプレイングゲームです。物語は重要であり、その多くは言葉によって伝えられます。
誤訳があるとはいえ翻訳のプロが作った文章を、一個人が校正するMOD。
Skyrimのプレイ体験が良くも悪くもMODに影響されるということを頭に入れておきましょう。